冬のセールで買ったマキシ丈のスカート。長すぎるので裾上げがいくらか聞いてみることにしました。行きつけのクリーニング店の中にお直しコーナーがあるので、スーツを持っていくついでです。
出てきたオバチャン(たぶんイタリア系)に夫のスーツのクリーニングをお願いし、スカートを見せて
「10cm裾を短くして欲しいのですが、幾らですか?」と聞くと
「17ユーロです」
…うわ、高っっ…
イタリア食材店のスイーツ。小さめサイズがありがたい♪
裾飾りやスリットもなく単純に短くするだけなので、別のお店でパンツやコートの袖をお直ししてもらった経験から12−15ユーロくらいでできるかしら、と思っていたのです。
あ、そうですか、じゃあちょっと考え直します(他のお店で聞いてみようっと)。
と持ってきた袋にスカートを戻そうとしたら
「高すぎるの?」とオバチャン。
「はい、思ったより高かったので。」
と正直にいうと、すかさず
「じゃ、15ユーロでどう?」
…それでも若干高いんじゃないかしら、とは思いましたが、出直すのも面倒だし、一応は想定内。
じゃあ、お願いします、と再び袋から出すと、彼女がすかさず
「最初、高く言ったわけじゃないのよ。スーツもクリーニングに出してくれたから、セット価格でサービスしたのよ」
「それに、このスカート、フレアーで縫う周囲が長いし、10cmも短くすると裏地も切って縫わなきゃいけないからね」
はいはい、わかりましたよ。本当なのか知りませんけど、すぐさま価格を引いてくれた上に高く吹っかけたのが正当だったことを澱みなく、しっかりと主張する。しかもわたしの後ろに並んでいる人に聞こえるよう意識しているかのような大きな声で。
「どーでもいいよ、でも瞬時にこれだけ弁明するって、さすがだわ…」とうんざりし、また恩着せがましい感じがしたのでありがとうとは言わず、黙ってお願いしました。こういうときにむすっとできるようになったのは在ドイツ歴のなせるワザでしょうか…(いや、こんなワザ習得したくなかったんですけどね)
はああ、15ユーロにできるなら最初っからそう言えばいいじゃないのよ。疲れるわー。