ドイツの今の会社には、ほぼ毎日「朝ごはん行商おじさん」がやってきます。
オフィスビルの2フロアのみの会社なので、社食はありません。先日も書いた通り、コーヒーも男性社員含め自分たちで淹れています。そんなオフィスに、朝10時ごろになると入り口ドアから「フリューシュトゥック!!(朝食)」と大きな声がして、おじさん登場です。
オフィスのキッチンが彼の商売場所。トロリーにはハムやチーズのサンドイッチ、ブレッツエル、ゼンメル(丸パン)、クロワッサンなどがぎっしり入っており、おじさんの声を聞いた社員の人たちが席を立って買いに行くのです。
私は家での朝ごはんがパンとコーヒーなので、さらにまたサンドイッチを食べる気が起きず買ったことはないのですが、結構繁盛している様子。おじさんの滞在は、長くても10分程度。パンを買う常連の社員が済むと「チュース(バイバイ〜)」と、サクッと出て行きます。聞くと、同じ建物の数フロアを回っているそうです。
先日、このサンドイッチおじさんが休みでした。アテにしていた社員は「今日、来ないのか…休みなんだね」とブツブツ。
日本なら「今週のXX曜日は申し訳ございませんがお休みいたします」とか、「昨日は来られなくてご迷惑をおかけしました」ということになるのでしょうが、ここはドイツ。予告もお詫びもありませんでした。
そうですよね、別に毎日来る契約をしてるわけでもなし、おじさんだって休みたい時も、何かで来られない時もありますものね…と、サンドイッチをアテにしておらず関わりのない私は、こういう時には広い心で受け止められるのでありました(笑)。