ドイツでは入手困難な薄切り肉を、スーパーのお肉カウンターでスライスしてもらって買えるようになった記事を書きました。
先日のこと。
カウンターに、薄切り肉を頼むのは初めてのいかつい感じのお姉さん。
今年初めて日本のシソを育てています。たくさん収穫できますように♪
「その豚肉を薄切りにスライスしてください、シンケン(ハム)みたいにね」
と言うと
「これはそんな薄切りにはできない。せいぜいこれくらいよ」と塊にナイフを当てて1cmくらいの厚みを示すお姉さん。
「いいえ、私はあなたの同僚にいつも頼んで、あそこの機械でスライスしてもらっているんですよ」
「ふん、そうなの?(わたしゃ知らねーよ、的な態度) どっちにしろハムの薄さは無理、これは脂肪が多いから」
…あなたみたいに薄切りを知らない人がいるからハムっていう比喩表現を親切に使ってあげてるんですのよ!!
それに、日本なら難なくできるんだけどね…、とすでにイラッ
「はい、それじゃあなたのできる限り薄く切ってください」
…と、ようやく切ってもらう。5ミリくらいでかなり厚いけど、とにかくやってはくれたのでガマンしましょう。
お姉さんの感じ悪さにめげそうになるものの、周りに他の客もいないのでこのチャンスに他のお肉も入手しなくては!頑張れ、ワタシ!
「牛肉もそのくらいにスライスしてください」
…お姉さん、薄切りの手間が面倒なのでしょう、かなり大きな塊を手に取り、ムっとした顔で隣の同僚に聞く。
「この人が薄切りにしてほしいっていうんだけど、どっちの角度から切ればいいの?」
…はいはい、面倒な客ですみませんね。でも私の目の前でそういう態度しないんでほしいんですけど。
お次は豚ひき肉。ドイツは、ひき肉といえば牛肉、または合挽き肉、そして香料を入れた豚ひき肉。
餃子や春巻きを作るための豚ひき肉は、私の行くスーパーではカウンターでお願いして、その都度挽いてもらわなければいけません。
「豚ひき肉、香料なしのをください」
「そういうのはありません、ここにあるだけです」とドイツ定番のひき肉を指差すお姉さん。
「いいえ、いつも私はここで頼んでフレッシュにひいてもらった豚肉を買ってますよ」
と言うや、
「何グラム欲しいの?」と尋ねるので「500グラム」と言うと、返事もせずに機械がある奥の部屋へ黙って歩いていき、ひき肉を持って戻ってきた…
「失礼しました」とか「すみません」なんてもちろんナシ。
だいたい、できるんなら、ツベコベ言わずに最初からリクエスト聞いてちょうだいよ。
昔の私なら、最初のやり取りだけでもう諦めて立ち去っていただろうな。
ええ、お姉さん、決して意地悪してるわけじゃないんですよ、たぶん。自分の気持ちに正直なだけ(笑)
でも、ニッポンジンの私には、今だにキツいんですよねえ。
たかがお肉を買うだけなのに、めげないタフさが必要なんて。
ああ、心安らかに買い物がしたいよう…